コロナウイルスが流行して、家にいる時間が増えたことで、金継ぎをしたい人が増加しています。主婦を筆頭に人気となっており、趣味にもぴったりだと話題になっています。金継ぎキットなども販売されていて、通販での購入も可能になっています。今回は、そんな金継ぎを教えるための教室を開催している金継宗家について紹介していきます。
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日本の伝統的な「金継宗家」
こちらの金継宗家は東京都豊島区にある金継ぎ教室です。こちらは塚本尚次さんが2000年に金継ぎの流儀「金継宗家」を創立後、金継ぎ工房および金継ぎ教室として開設しています。
こちらの金継宗家のルーツとなっているのが、江戸時代初期の芸術家である本阿弥光悦作の赤楽茶碗「雪峰」といわれています。こちらの雪峰は窯傷を金蒔絵で繕っており、この窯傷を茶碗の景色と見立てることで、単なる金繕いから金継ぎとしての造形美へ高めた芸術作品だと塚本さんは説明しています。
塚本さんはこの雪峰を金継ぎの手本として、40年間技術を磨いてきました。その技術を磨いて、完成したものが今の金継宗家となっています。塚本さんは現在もこの流儀の金継ぎを芸術の域に高めるべく、日々精進しています。
金継工房
こちらは金継工房と称して、お持ちいただいた陶磁器やガラスの金継ぎによる修復も実施しています。料金は品物を見て、傷の状態などを確認してから見積りを出すという形になります。
講師は海外のコンテストで複数受賞
次に金継ぎ宗家で実際に講師を行っている方を紹介していきたいと思います。こちらで講師を務めているのが冒頭でも名前が出た塚本尚次さんです。
塚本さんは金継ぎ技法だけでなく、茶道や漆アート、漆アートジュエリーの創作など、幅広く活動していらっしゃる方であり、金継ぎの技法については1972年ごろから研究をスタートさせていて、塚本さんが20歳代のころといわれています。
塚本さんはこれまでに海外などのさまざまなコンテストで受賞されている輝かしい経歴があり、例えば1989年にはルイ・ヴィトンを傘下にするLVMHから特別芸術賞を欧米以外の作家として初めて受賞しています。それ以外にも2001年にロンドンにて作品の出品など、その芸術性は世界からも認められています。
また、1980年から現在に至るまで毎年、漆アートジュエリーの個展を開催しているのも注目ポイントです。塚本さんの漆アートジュエリーは伝統と斬新なアイデアの融合が人気であり、これまでにも多くの作品を作り上げているので、興味のある方は作品をチェックしてみてください。
こちらの漆アートジュエリーは実際に販売もされており、オーダーメイドなども可能となっていて、アートジュエリー以外にも漆アートメガネフレームやブライダルリングなどもオーダーメイドの注文を受け付けています。気になる方は、金継宗家のホームページ内のショッピング欄をクリックして、ぜひご覧になってみましょう。
教室は初級から師範まで4種類用意
最後にこちらの金継ぎ教室のシステムについて解説していきたいと思います。こちらの金継ぎ宗家では、金継教室を開催しているのも大きな特徴です。こちらの教室は初級技術からプロを目指すことも可能な上級技術まで習得できると評判です。
そんなこちらの教室のシステムは、入門編である初級クラスから、中級、上級、師範クラスの4種類が用意されているのが特徴となっていて、まず入会時は初級クラスからのスタートとなります。こちらでは初心者の方が気楽な気持ちで日常使いができるような器を修繕していき、純金の金継ぎが習得できるようになります。
3回の受講によって器1個の金継ぎを完成させていくような流れとなっていて、その後、月に1〜2回受講してもらい、初級クラスの技術を習得したと認められた方が順次に上のクラスへと進んでいきます。
受講料について
初回受講費用は授業料や入会金、道具代と教材代を合わせて、2万4200円(税込み)となっています。2回目は純金粉代などが費用として発生していき、3回目以降は6,600(税込み)となります。
受講日と時間
受講日と時間は火曜、土曜日は13時〜15時の2時間と15時30分〜17時30分の2時間でクラスが分かれており、木曜日は夜間で18時30分〜21時までの自由な時間に2時間となっています。こちらは現在も入会受け付け中となっているので、興味のある方は金継宗家のホームページを検索してもらって、連絡してみましょう。
金継宗家の口コミ・評判
体験で作った作品は思い出にも残りますし、体験が終わった後も家で金継ぎをしたい方向けにコースがあるのは嬉しいですね。初級クラスからプロを目指す師範クラスまで用意されているのも魅力です。
まとめ
今回は、金継宗家について解説いたしました。金継ぎは割れたり欠けたたりした陶器を修復する技法のため、陶器のゴミを減らす活動としても期待されており、近年世界的に注目されているサステナブルの社会の実現にもぴったりのものといえるでしょう。
さらに金継ぎは海外からも高い注目を得ているというのも大きなポイントです。傷や欠けた部分を目立たせないように修復するのではなく、あえて金色に目立たせて、芸術性を高めていくというのが海外で金継ぎが人気となっている理由の1つといわれています。
このような逆転の発想で金継ぎという文化を語り継いできた昔の方々は偉大です。今回の記事を読んで、金継ぎに興味が湧いた方は、ぜひ金継宗家の金継ぎ教室に通ってみましょう。
金継宗家の基本情報
教室名 | 金継宗家 |
住所 | 東京都豊島区南長崎5-1-10 ラ・カサ南長崎401 |
電話番号 | 03-5982-2607 |
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金継ぎ暮らし
金継ぎ暮らしは東京を中心に活動しているグループで、年間に1,000個以上の金継ぎを行っています。たくさんの器を直してきた経験はもちろん、テレビ取材や監修、本の出版といったさまざまな実績もある、確かな技術を持った講師が教えてくれるのが大きな特徴です。
すべての道具が食品衛生法基準をクリアしているので、金継ぎした後も安心して食器を使用することができます。教室数も多いので、通いやすいのも強みだといえるでしょう。レッスン内容も、1日完結の体験コースや通って学ぶ本格コースがあります。