近年は、コロナウイルスでステイホームが増えたことや物価高騰などの理由で物を長く使い続けたいという考え方が広まってきたことにより、金継ぎがブームとなっています。このブームは日本だけでなく、数年前から海外でも金継ぎが盛り上がりを見せています。今回はそんな金継ぎを教えているstudio knotについて解説していきたいと思います。
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月1回の2種類のコース
最初に studio knotについて解説していきたいと思います。こちらは東京都の渋谷区に所在を構えており、陶芸教室や陶芸ワークショップ、ギャラリー、WEBグラフィック制作など幅広く活動を行っています。
そのなかでもstudio knotは金継ぎ教室に力を入れており、こちらは入会者の方に対してしっかりと技法を身につけてもらい、後々は自身1人でも金継ぎ修復ができることを目指すための金継ぎ教室となっています。
そんなstudio knotの金継ぎ教室では月1回の2種類のコースが用意されているのも特徴の1つです。こちらの2種類のコースは金曜コースと日曜コースとして分けられています。どちらも月1回で時間帯は午前の部は10時〜12時30分で午後の部は13時30分〜16時までとなっています。そして全7回の回数制を採用しているのもポイントで、一括チケット制です。
また、こちらの金継ぎ教室の定員は各回6名までという少人数制のため、大人数だと恥ずかしくて、なかなか質問できない方や、講師の方に聞きたいことが聞けない方にもおすすめの教室となっています。そのため、興味のある方はぜひこちらのコースを申し込んでみましょう。
studio knotの金継ぎ
こちらの金継ぎ教室では、漆塗や蒔絵の際に使うものと同じ材料を使用しており、新漆などの合成のものや科学的な樹脂を使わないというこだわりがあります。また、材料や金継ぎ工程は本場の漆職人から教わった方法が軸となっているので、完成までに時間がかかりますが、その分出来上がったものは丈夫で長く使えるものとなります。
入会までの流れ
入会を希望したい方は教室見学を予約するか問い合わせしてみましょう。その時に最初の受講日を決めてもらって、その後、入会の申し込み時か初回受講日までに入会金および受講料を支払う形になっています。
入会時に準備するものとして、入会金の5,500円と金継ぎチケット代3万8,500円(7回分)が必要となってくるので、用意しておきましょう。また、金継ぎしたい器(欠けは2点、割れは1点まで)と汚れても構わないエプロン、マスクと筆記用具も必要なので、事前に準備を忘れずにしておきましょう。入会金は陶芸教室メンバーになっている方は無料になっているのでお得です。
金継ぎ制作の流れ
次はstudio knotで実施されている金継ぎ制作の流れについて詳しく解説していきたいと思います。こちらでの金継ぎ制作は全行程が基本的に7工程に分けられていますが、修繕する器の状態や個々の進捗具合によって、この7つの工程が前後する可能性があることを覚えておきましょう。それでは、下記で金継ぎ制作の流れについて順を追って解説していきます。
第1回目
最初の1回目は器の養生や欠けの下地からです。そして道具作りをしていきます。
第2回目
2回目は欠けを埋める作業になります。そして割れの部分は接着していきます。
第3回目
次は再度、欠けを埋める作業をしていきます。3回目は2回目よりも小さな欠けや隙間を埋める作業になってきます。
第4回目
4回目は下地の調整や漆を塗る作業を実施していきます。
第5回目
こちらでは器の研ぎや再度漆を塗る作業をして、その際に粉蒔きしていきます。
第6回目
次に5回目で蒔いた粉を固めていきます。しっかり固まるまで待ちましょう。
第7回目
最後は磨きの作業になります。磨きで形を整えたらいよいよ完成になります。
なぜ7回受講なのか
なぜこちらの教室では7回受講になっているのかというと、金継ぎ指導や作業時間、漆などの乾燥時間を計算していくと、7回程度通う必要があるからです。
事前見学の相談にも対応
studio knotでは金継ぎ教室の事前見学の相談にも対応しています。見学の際は金継ぎ教室を見学してもらいながら、気になることがかあれば講師やスタッフの方々に質問できるような体制となっています。また、見学後に入会希望される方はその時に申し込みも可能となっています。
このように事前見学すると、入会前に金継ぎ教室の雰囲気などを知ることができるので、非常におすすめとなっています。見学は開講期間の間ならいつでも可能となっていて、入会も随時受け付けているので、ぜひ参加してみましょう。
見学の予約方法
見学を希望する方は、まずstudio knotのホームページ上にある、金継ぎ教室の見学予約をクリックします。そちらで名前やメールアドレスなどの必要事項を入力すれば、見学予約が可能になるので、ぜひお試しください。
まとめ
今回はstudio knotについて解説していきました。金継ぎは伝統工芸でありながら、初心者の方でも手の出しやすいものとなっています。しかし、手の出しやすいものといっても習得するまでには時間がかかるということを覚えておきましょう。
独学で金継ぎを覚える方もいますが、studio knotのような金継ぎ教室で習うと、講師の方が丁寧に解説しながら教えてくれるので、おすすめです。そのため、金継ぎを覚えたいという方は、ぜひ今回紹介したstudio knotを検討してみましょう。
studio knotの基本情報
教室名 | Studio Knot |
住所 | 〒151-0064東京都渋谷区上原3-4-1-103 フレスカ代々木上原II |
電話番号 | 03-6416-8118 |
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金継ぎ暮らし
金継ぎ暮らしは東京を中心に活動しているグループで、年間に1,000個以上の金継ぎを行っています。たくさんの器を直してきた経験はもちろん、テレビ取材や監修、本の出版といったさまざまな実績もある、確かな技術を持った講師が教えてくれるのが大きな特徴です。
すべての道具が食品衛生法基準をクリアしているので、金継ぎした後も安心して食器を使用することができます。教室数も多いので、通いやすいのも強みだといえるでしょう。レッスン内容も、1日完結の体験コースや通って学ぶ本格コースがあります。