日本の伝統技術として室町時代から続いているものに金継ぎがあります。器が欠けたり、割れたり、ヒビが入ったりした場合に、漆で修復し、修復痕を金や銀で装飾する方法で、日本だけでなく海外でも人気があります。そのため現在では全国に金継ぎ教室が増えていますが、今回は自由が丘でおすすめの教室を厳選し紹介します。
金継ぎ暮らし
金継ぎ暮らしの基本情報
教室名(会社名) | 金継ぎ暮らし(株式会社八意) |
住所 | 自由が丘教室:〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-14-8 2階 |
電話番号 | 03-6824-6511 |
日本神話に出てくる知恵の神様として八意思兼神(オモイカネ)という神様がいますが、その名前にもつけられている、いろいろな人の知恵や思慮を意味する八意(やごころ)という社名の企業が運営しているのが金継ぎ暮らしです。
金継ぎを学んだメンバーが全国で金継ぎの魅力を伝えており、本漆教室や1日体験教室をはじめ、企業向けのワークショップ、講演、修理、映像や書籍の監修などを行っています。
自由が丘教室は世田谷区奥沢にあり、東横線自由が丘駅、大井町線自由が丘駅、目黒線奥沢駅のいずれの駅からも徒歩7分でつくことができるのでとても便利な場所で、2つのコースが受講可能です。
1回コース
2時間8,000円(税込)で、簡易金継ぎによって器を直す方法です。本漆は使用しないため肌がかぶれる心配もありません。さらに、すべての道具が食品衛生法基準をクリアしているため、安心していろいろな用途で使用できます。
4回コース
1回あたり2万円(税込)、4回で8万円の本漆金継ぎで、1回2時間で計8時間のコースとなっています。工程を4回に分けて学ぶことができ、マンツーマンで学ぶことができるので、金継ぎ技術がしっかりと取得できるでしょう。
陶芸教室つぼみ
陶芸教室つぼみの基本情報
教室名 | 陶芸教室つぼみ |
住所 | 東京都 世田谷区奥沢7-3-13 プチブランビル1F |
電話番号 | 03-5758-7155 |
自由が丘にある小さな陶芸教室として、自由が丘駅から徒歩5分の住宅街にあるのが陶芸教室つぼみです。初めての方でも経験者でも十分満足できる作品ができて、電動ろくろの体験もできる陶芸教室もありますが、陶芸だけでなく、金継ぎ教室も実施しています。
陶磁器を素材とした立体作品、器、茶道具、インテリアなどを制作している陶芸家が教えてくれるため、器に関する知識も豊富なので、金継ぎも含めてトータル的にいろいろとアドバイスをしてくれるでしょう。
金継ぎによる修理も対応してくれますが、自分の手で直したいという方におすすめとして、金継ぎクラスがあります
金継ぎ修理
修理としては事前に電話やメールで日時を予約したうえで該当する器を直接持ち込むか、宅配便で送付することにより対応してくれます。写真で概算見積りを出してくれることもありますが、基本は直接アイテムをみてから修理が可能かどうか判断してくれます。
見積りは無料で、割れやヒビの大きさ、仕上げ方などによって金額が変わります。修理期間としては最短で受注から3か月となっており、保証期間として修理してから受け渡し後6か月間となります。
金継ぎクラス
愛用していた大切な器だからこそ、自分で直したいという人向けのクラスもあるので魅力です。金継ぎとしてはおおよそ4〜6回の工程で、2〜3か月が完成までの目安となっており、同時に最大3個まで修理が可能となっています。
注意点としては天然の本漆を利用しているために、かぶれに注意する必要があるので、長袖の服や手袋の着用をした方がいいでしょう。
教室は完全予約制で、入会金は1万1,000円(税込)ですが、陶芸教室つぼみの会員であれば入会金はかかりません。1回あたり4,500円(税込)、4回で1万8,000円(税込)となっており、費用には漆や金、銀粉代、保管料、道具貸出代が含まれています。
規定サイズ以上の器や、傷の度合いによっては金額が異なる場合や金継ぎ自体ができない場合もあるので注意しましょう。
工房こつぐ
工房こつぐの基本情報
教室名 | 工房こつぐ |
住所 | 東京都世田谷区奥沢駅徒歩4分(詳細非公開、個別にお知らせ) |
世田谷区奥沢駅から徒歩4分のところにあるのが、漆・金継ぎ工房のこつぐです。器の直しの依頼もできますが、教室で金継ぎを学ぶことも可能です。
伝統的な金継ぎとしては本漆のみですが、最近では異なる素材を使用しているところもあります。合成樹脂および漆に似た塗料などを利用した簡単な方法の簡易金継ぎ、合成樹脂と本漆を使用した現代的な方法の簡漆金継ぎ、漆の木から採れる天然の樹液のみを使用した工房こつぐが採用している本漆金継ぎでの3種類です。
それぞれ直しに使用する素材が異なるうえにメリットやデメリットがあります。簡易金継ぎは簡単に早く金継ぎができて、漆にかぶれる心配もなく、簡漆金継ぎも早く直すことができて、本漆金継ぎほどかぶれる心配もありません。
本漆金継ぎは修理するのに時間はかかり、漆を使っているためにかぶれるリスクはゼロではないという点がありますが、食器用で利用するには安全であり、本漆は時間が経つほど印象も変わってくるおもしろさがあるので、工房こつぐでは本漆を使用しての教室を開催しています。
金継ぎ教室は1レッスン2時間で月2回のコース1万2,100円(税込)で、定員4名までの少人数制です。教室に通うかどうか迷っている人向けに1万8,150円(税込)の一日体験コースもあります。
まとめ
自由が丘でおすすめの金継ぎ教室を厳選して紹介しました。今回紹介した金継ぎ暮らし、陶芸教室つぼみ、工房こつぐの3つの教室は、駅から徒歩10分圏内の場所に立地しておりアクセスの良さ抜群です。どの教室も本格的な本漆金継ぎを学ぶことができるので、自分で器をしっかり直したいという人にはおすすめです。自分で修理するのは難しい場合でも修理の依頼をすることもできます。
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金継ぎ暮らし
金継ぎ暮らしは東京を中心に活動しているグループで、年間に1,000個以上の金継ぎを行っています。たくさんの器を直してきた経験はもちろん、テレビ取材や監修、本の出版といったさまざまな実績もある、確かな技術を持った講師が教えてくれるのが大きな特徴です。
すべての道具が食品衛生法基準をクリアしているので、金継ぎした後も安心して食器を使用することができます。教室数も多いので、通いやすいのも強みだといえるでしょう。レッスン内容も、1日完結の体験コースや通って学ぶ本格コースがあります。