ちまはが金継ぎ

公開日:2023/09/14 最終更新日:2023/10/06
ちまはが金継ぎ

日本にはさまざまな伝統が今も残されています。いずれも世界に誇れるものが多く、日本独自の文化として知られているケースもあります。金継ぎもそんな伝統技法として、知られています。今回は、金継ぎをまだ知らない方にも魅力的が伝わるように、ちまはが金継ぎについて解説していこうと思うので、是非最後までご覧いただけたら幸いです。

兵庫県を拠点に活躍する金継ぎ師・ちまはが

今回紹介するちまはがというのは、兵庫県を拠点に金継ぎ教室や陶磁器を修理している金継ぎ師の方です。

ちまはがさんは、さまざまな雑誌に紹介されたり、イタリアの老舗ブランドからの依頼で金継ぎのワークショップを開催したりと、現在までに大きな成果をあげており、その若さから今後も、さらなる活躍が期待されている金継ぎ師として話題となっています。

そのため、金継ぎについて気になっている方は、ぜひちまはがさんの作品をご覧になってみてください。

漆と純金を使った伝統的な金継ぎ手法で丁寧な修理

こちらでは、金継ぎについて少し解説を入れていきたいと思います。金継ぎとは欠けたり割れたりしてしまった陶磁器を修理する日本で昔から存在している伝統的な技法となっています。

破片を漆で接着し、継ぎ目に金蒔けば完成というものですが、完成するまでに数ヶ月はかかるといわれているとても手の込んだ技法です。下記では、そんな金継ぎでちまはがさんが行っている金継ぎの手順について紹介していきます。

STEP.1接着

最初は接着になります。こちらでは生漆と小麦粉、そして水を練って作る「麦漆」というものを使用して割れた箇所を接着していきます。漆は固まるまでに1週間ほどかかるといわれています。

STEP.2埋め

次のSTEPは埋めという作業です。麦漆が固まった後は、生漆、砥粉、水を合わせた「錆漆」で溝を埋めていきます。こちらの漆は固まるまで、3日ほどかかるといわれています。

STEP.3下塗り

錆漆が固まったら余分な部分は削り取っていきます。そしてその上から黒呂色漆を塗っていきます(この場合は弁柄漆でも可)。こちらも固まるまで、3日ほど待ちとなります。

STEP.4中塗り

漆が固まったら、表面にある余分な部分をヤスリで削っていきます。その上から黒呂色漆、もしくは弁柄漆を塗っていくことで、継ぎ目が滑らかになります。こちらも固まるまで3日ほど要します。

STEP.5仕上げ

STEP.4の中塗りにある工程と同様に表面を磨いていきます。そして継ぎ目が滑らかになったら、その上から弁柄漆を薄く塗ります。その後、弁柄漆が乾かないうちに、上から金粉を塗ります。

STEP.6完成

いよいよ最後の工程です。最後に表面についた余分な金粉をウェットティッシュで拭き取れば、完成となります。

金継ぎの基礎をしっかり学べる教室を開催

ちまはが金継ぎでは金継ぎの基礎がしっかり学べる教室を開催しているのも大きな魅力となっています。こちらの教室は現在、3か所で開催されており、東京教室、神戸教室、オンライン講座となっています。

どの教室でも「漆」を使用した本格的な金継ぎが楽しめる内容となっているのでおすすめです。教室に通っているうちに器と向き合う時間が幸せに感じてくることでしょう。下記でそれぞれの教室のスケジュールなどを解説していきます。

東京教室

こちらの教室は渋谷区神宮前に所在を構えています。こちらはA1、A2、B1、B2の4つのクラスに分けられており、各クラスの定員が6名となっています。スケジュールとしては、A1、A2クラスが隔週日曜日の月2回、B1、B2クラスが隔週月曜日の月2回で、時間はどちらも2時間制となっています。

そして東京教室では最初に金継ぎキットを購入していただく形になります。こちらの金継ぎキットの価格は1万4,000円となっており、基本の道具とマニュアル冊子を持ち運びやすいポーチに入れて、初回の受講時に渡してくれます。

神戸教室

こちらは兵庫県西宮市に教室を構えており、C1、C2とクラスが2つに分かれています。各クラスが定員6名で、スケジュールはそれぞれ隔週水曜日の月2回となっていて、2時間制です。そして、東京教室も神戸教室も月謝が1万4,000円となっています。

オンライン講座

ちまはが金継ぎではオンライン講座も開催されています。こちらは海外在住など、さまざまな理由で教室に通えない方に対してもおすすめとなっています。金継ぎをするうえで難しいポイントとして、破損状況で最適な手順が変わってくるという点が挙げられます。

オンライン講座では、そんな難しいポイントに対して、初心者の方でも理解しやすいように破損の種類ごとに解説を用意しているので、安心して始めることが可能となっています。そのため、気になる方は、ぜひちまはがのホームページをチェックしてみましょう。

まとめ

今回は、ちまはが金継ぎの魅力やその手順などを解説していきました。今回紹介した金継ぎのような伝統的な技法は、日本だけでなく、海外でも人気になっているケースが多くあります。そのため、このような伝統的技法は日本が世界に対して、誇れる部分といえるでしょう。

そんな伝統的技法をちまはが金継ぎなら教室で体験できたり、オンライン講座で学んだりすることが可能となっているので、体験してみたいという方は、ぜひ問い合わせして、その魅力を体感してみましょう。

ちまはが金継ぎの基本情報

名称ちまはが金継ぎ
住所東京教室:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-1-24 ソフトタウン青山410
迷った方はこの教室がおすすめ

金継ぎ暮らし

金継ぎ暮らし

金継ぎ暮らしは東京を中心に活動しているグループで、年間に1,000個以上の金継ぎを行っています。たくさんの器を直してきた経験はもちろん、テレビ取材や監修、本の出版といったさまざまな実績もある、確かな技術を持った講師が教えてくれるのが大きな特徴です。

すべての道具が食品衛生法基準をクリアしているので、金継ぎした後も安心して食器を使用することができます。教室数も多いので、通いやすいのも強みだといえるでしょう。レッスン内容も、1日完結の体験コースや通って学ぶ本格コースがあります。

東京でおすすめの金継ぎ教室比較表

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教室名金継ぎ暮らしTNCA☆(Taku Nakano Ceramic Arts☆)工房こつぐにっぽん てならい堂夢東日本金継ぎ協会つぐつぐ
特徴食器に使える金継ぎを行える信頼できる実績が豊富本漆による金継ぎにこだわっている学べるものの種類が豊富老舗の伝統的な技術を学べる初心者でも安心して学べるスケジュールを調整しやすい
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