初心者でも気軽に挑戦できる「金継ぎ体験教室」では、専門の講師から技術を学びながら、自分の手で陶器を修復する楽しさを体験できます。初めてでも道具の使い方からていねいに教えてもらえるので、安心して参加可能です。本記事では、初心者におすすめの金継ぎ体験教室と、技術を磨くポイントをご紹介します。
金継ぎ体験教室の魅力とは?
金継ぎ体験教室には、初心者が気軽に参加できる魅力がたくさん詰まっています。以下では、金継ぎ体験教室で得られる魅力について見ていきましょう。
欠けを美としてとらえる哲学を学ぶことができる
まず、金継ぎの最大の特徴である「壊れたものを新たな美しさでよみがえらせる」という点が、多くの参加者を惹きつけています。
割れたり欠けたりした陶器に金や銀の漆を用いて修復するこの技法は、物の傷を単に隠すのではなく、むしろその傷を際立たせ、新しい価値を生み出します。
この「欠けを美としてとらえる」という哲学が、日本の伝統文化に深く根ざしており、物を大切にする心を育む体験としても人気です。
初心者でも安心して参加できる
金継ぎ教室では、専門の講師が初心者にも分かりやすく指導してくれるため、安心して技術を学ぶことが可能です。道具や材料の扱い方から始まり、修復の各工程を順番に体験することで、基礎をしっかりと身につけることができます。
自分の手で作品を仕上げていく過程は非常に充実感があり、できあがった作品を見たときの達成感はひとしおです。
集中力を養うことができる
金継ぎは繊細な作業を伴うため、集中力を養う場としてもすぐれています。現代の忙しい生活のなかで、手を動かしながら心を落ち着かせる時間を持てることは、リフレッシュ効果も期待できるでしょう。
日常から少し離れ、自分だけの時間を楽しむことができるのも、金継ぎ体験教室の魅力のひとつです。
自分だけのオリジナルアイテムになる
教室で修復した作品は、自分だけのオリジナルアイテムとして持ち帰ることができます。大切な器や思い出の品を修復することで、さらにその価値が高まるでしょう。
初心者でも無理なく参加できる金継ぎ体験教室は、手仕事の魅力を感じながら、伝統工芸に触れる貴重な機会となります。
「割れ」と「欠け」の違いを理解しよう
金継ぎを始めるにあたって、まず知っておきたいのが「割れ」と「欠け」の違いです。この2つの状態は、修復方法や必要な技術に違いがあるため、しっかりと理解しておくことが大切です。
以下でくわしく解説します。
割れ
割れとは、陶器や器全体に亀裂が入り、いくつかの破片に分かれてしまった状態のことを指します。たとえば、皿を落とした時に大きく割れてしまうことがありますが、これは典型的な割れのケースです。
金継ぎの際、割れは複数の破片を組み合わせて元の形に戻す必要があり、接合面をしっかりと合わせる精度が求められます。割れた断面同士を正確にくっつけることで、元の形に忠実に修復できることが重要です。
このプロセスには、細かな調整や耐久性の高い接着技術が必要となるため、やや難易度が高い場合もあります。
欠け
欠けとは、器の一部が小さく失われた状態のことを指します。たとえば、カップの縁が少しだけ欠けてしまったり、角の一部が欠損していることがあるでしょう。
このような、欠けの修復には、欠けた部分を補填する作業が主となります。金継ぎでは、漆や金粉を使って欠けた部分を埋め、そこに新たな装飾を施すことが一般的です。
欠けの修復は、割れよりも部分的であるため、比較的かんたんに取り組むことができますが、仕上がりの美しさを保つためには、滑らかな形に整える技術が重要です。
金継ぎ体験の詳細について
金継ぎ体験は、教室ごとに異なりますが、一般的には参加費用が5,000円~1万円程度となっていることが多いです。
この料金には、必要な道具や材料、講師による指導料がすべて含まれているため、追加費用を心配する必要はほとんどありません。自分で道具を準備したり、材料を買い足す必要がなく、初心者でも安心して参加できるのが魅力です。
また、教室では、割れた器や皿も用意されていることが多く、手ぶらで参加することができます。もちろん、自分で割れた器や皿を持参して修復することも可能です。自宅や職場で使っていた大切な品を修復できるチャンスは、金継ぎ体験ならではの魅力でしょう。
金継ぎ体験の所要時間
所要時間は約2時間を見ておくとよいでしょう。この時間で講師が基礎的な技術や作業手順をていねいに指導してくれるので、初心者でも無理なく修復作業を進めることができます。
作業を通じて、金継ぎの基本的な技法を学びながら、自分だけの作品を仕上げる楽しさを実感できるでしょう。
金継ぎ体験教室の探し方
自宅や職場の近くで金継ぎ体験教室を探す際には、インターネットでの検索が非常に便利です。地域や日程、料金などの条件を絞り込んで、自分にぴったりの教室を見つけることができます。
金継ぎの世界に触れ、陶器を修復する楽しさを体験してみてください。
まとめ
金継ぎ体験は、割れや欠けた陶器を美しくよみがえらせる日本の伝統技法を学び、物の大切さや修復の楽しさを実感できる貴重な体験です。「割れ」と「欠け」の違いを理解し、それぞれの修復方法を学ぶことで、より深い技術を身につけることができます。
なお、手ぶらで参加できる教室も多く、初心者でも気軽に始められ、陶器に対する新たな愛情が芽生えることでしょう。自分の手で修復した作品は、世界にひとつだけの宝物となり、思い出としても大切に残ります。
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金継ぎ暮らし
金継ぎ暮らしは東京を中心に活動しているグループで、年間に1,000個以上の金継ぎを行っています。たくさんの器を直してきた経験はもちろん、テレビ取材や監修、本の出版といったさまざまな実績もある、確かな技術を持った講師が教えてくれるのが大きな特徴です。
すべての道具が食品衛生法基準をクリアしているので、金継ぎした後も安心して食器を使用することができます。教室数も多いので、通いやすいのも強みだといえるでしょう。レッスン内容も、1日完結の体験コースや通って学ぶ本格コースがあります。