金継ぎした皿やうつわの強度はどのくらい?日常使いは可能?

公開日:2025/03/15
金継ぎした皿やうつわの強度はどのくらい?日常使いは可能?

金継ぎとは、割れたり欠けたりした陶器や磁器を金や銀の漆で修復する日本伝統の技法です。金継ぎによりうつわが美しく蘇るだけでなく、独特の強度が生まれますが、日常使いに適しているのか気になるところです。本記事では、金継ぎされたうつわの強度や耐久性について、実際に普段使いが可能なのかを検証し、注意点も含めて詳しくご紹介します。

日常使いには問題なし!

金継ぎされたうつわは、日常使いの食器として問題なく使用できます。

金継ぎとは、割れたり欠けたりしたうつわを漆と金粉で修復する伝統的な技法で、単なる修復にとどまらず、うつわに新たな美しさや価値を与えるものです。金継ぎされたうつわは壊れやすいと感じる人もいますが、実際には飾るだけでなく、日常の食卓で気軽に使用できます。

もちろん、うつわが再び壊れてしまわないように飾っておく選択肢もありますが、金継ぎされたうつわは、使い込むほどに味わいが増していく特徴があります。

金継ぎは壊れたものに新たな命を吹き込むという考え方が根底にあるため、普段から使用して経年変化を楽しむのが本来の楽しみ方であり、最大の魅力です。漆が時間とともに変化し、うつわ自体も使うほどに独自の風合いが出てくるため、むしろ大切に使い続けることが推奨されています。

金継ぎの箇所によって注意が必要な場合も

金継ぎを施したうつわは、修理した箇所によって注意が必要です。

料理を盛り付けたり、日常的に使用する分には基本的に問題ありませんが、金継ぎをした部分にどの程度の力がかかるかを理解しておく必要があります。

注意が必要な箇所

マグカップや急須のような取っ手部分は注意が必要です。

取っ手は細く、もつ際に力が集中するため、金継ぎを施していても日常的な使用で負荷がかかりやすく、再び割れてしまう可能性があります。修復されたうつわのなかでも取っ手部分に金継ぎが施されている場合、使用頻度を減らすか、飾りとして楽しむ方が無難かもしれません。

力がかかりにくい箇所の修理ならば、日常使いでも問題は少ないですが、取っ手部分や負荷がかかる箇所は金継ぎを施した後もとくに慎重に扱うべきです。

漆の硬化について

漆が完全に硬化するまでには、湿度や温度が影響を受け、時間がかかります。

実は、驚くことに漆が完全に硬化するまでには50年ほどかかるとされています。漆を使って修復をしたら半年が経過しても、まだ完全に固まっていないと頭に入れておくべきです。とくに修復後の半年は、過度な負荷をかけないよう気を配りましょう。

金継ぎされた皿やうつわの使用上の注意点

金継ぎされた皿やうつわは美しいだけでなく、修復された後も実際に使えます。

しかし金継ぎされたうつわを使う時にはいくつかの注意点が必要です。以下で詳しく紹介します。

電子レンジでの使用は厳禁

金継ぎに使われている金や銀の部分が電子レンジで加熱されると火花が散り、非常に危険です。

同様に、オーブンや直火での使用も避けてください。金継ぎされたうつわは熱に比較的強いものの、高温による影響で強度が低下する可能性があるため、加熱には注意しましょう。

食洗機や乾燥機は使用しない

食洗機の強力な水流や乾燥機の高温によって、金継ぎ部分が剥がれる可能性があります。

金や銀で修復された部分はデリケートであるため、手洗いを基本とし、優しく扱わなくてはなりません。洗う際は、柔らかいスポンジを使い、強くこすらないように注意しながら丁寧に汚れを落としましょう。

水分をしっかり拭きとる

金継ぎされたうつわは、湿気に弱いという特徴もあります。

使用後に水気が残ったまま放置すると、強度が低下する可能性があるため、必ず洗った後は乾いた布でしっかりと水分を拭き取ってから保管するようにしましょう。洗浄時だけでなく、水分を多く含む料理に使う場合も注意が必要です。

極端に湿気が多い環境で使用し続けると、金継ぎ部分が弱くなり、せっかく修復した箇所が再び割れてしまう場合もあります。

接着剤やパテを使った際の注意点

金継ぎを行う際に使用される素材にも注意が必要です。

伝統的な金継ぎでは漆が使われますが、最近では瞬間接着剤やパテを使った簡易的な修復方法も見られます。瞬間接着剤やパテを使って金継ぎをする場合、食器のように食べ物が直接触れるものには、使われる接着剤やパテが安全かどうか確認してから使用する必要があります。

瞬間接着剤やパテが人体に有害な成分を含んでいる場合、食器としての使用には適していないので、必ず使用する前に成分を確認しましょう。

まとめ

金継ぎされたうつわは、修復後も日常的に使用できる美しいアイテムですが、いくつかの注意点を守らなければなりません。電子レンジやオーブン、食洗機の使用は避け、手洗いで丁寧に扱いましょう。また、修復箇所に力がかかりすぎないように気をつける必要があります。湿気や高温にも注意し、取っ手部分などの力や負荷がかかりやすい箇所は慎重に扱いましょう。本記事でご紹介したポイントを守れば、金継ぎのうつわは経年変化を楽しみながら、長く使い続けられます。割れて使えなくなってしまったうつわを、ぜひ伝統的な金継ぎで生まれ変わらせてみてはいかがでしょうか。

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