ガラスの金継ぎは難しい?気を付けるポイントを解説

公開日:2024/09/15
ガラスの金継ぎは難しい?気を付けるポイントを解説

ガラスの金継ぎは、繊細な作業が必要で初心者には難しいものです。しかし、ガラスの金継ぎは適切な手順と知識を身につければ、美しい修復を実現できます。そこでこの記事では、成功へのポイントや注意点を詳しく解説。ぜひ本文をご覧いただき、ガラスの金継ぎに挑戦する準備をしてみてください。

ガラスの金継ぎってそもそもできるの?

ガラス製品は日常生活でもよく使われていますが、割れたり破損したりすると、修理が難しいと思われがちです。

しかし、最近ではガラス金継ぎという技術が注目されています。この技術は、古来から陶器などの修復に用いられてきた伝統的な手法をガラスに応用したものです。

こちらでその手法や注意点について見ていきましょう。

伝統的な金継ぎ技術の応用

伝統的な金継ぎ技術は、陶器や磁器などの割れた部分を漆や接着剤で修復し、美しい模様を生み出す技法です。

この技法は、欠けた部分を隠すのではなく、その傷や歴史を受け入れ、それを美しさに変えるという日本の美意識に基づいています。ガラスの金継ぎも同様の美意識をもちながら、ガラスの特性に合わせた工程や材料が使われるのです。

金継ぎによるガラスの修復作業

ガラスの金継ぎは、漆を使った伝統的な金継ぎとは異なり、ガラス同士を接着するための特殊な接着剤やテクニックが必要です。

ガラスは陶器や磁器と比べてもろい素材であるため、修復作業は熟練した技術と豊富な経験が必要とされます。初心者にとっては難しい作業といえるでしょう。

割れた部分は絶対にずれないようにしよう

金継ぎ技術を駆使すれば、壊れたガラス製品を見事に修復できます。その際、割れた部分が絶対にずれないようにすることが重要です。

ここでは、ガラスの金継ぎにおいて割れた部分がずれないようにするためのポイントをご紹介します。

適切な接着剤の選択

ガラスの金継ぎには、適切な接着剤の選択が肝心です。一般的な接着剤ではなく、ガラス用の特殊な接着剤を使用することが推奨されています。

この接着剤はガラス同士をしっかりと接着し、割れた部分がずれるのを防ぐものです。接着剤は、乾燥時間や耐久性も考慮して選びましょう。

割れた部分の清掃

金継ぎを行う前に、割れた部分の丁寧な清掃が必要です。割れた部分の周囲に付着しているチリやほこりを取り除き、割れた面をきれいに整えます。

これにより、接着剤が割れた部分にしっかりと密着し、割れがずれるのを防げるのです。

接着の際の注意点

割れた部分を接着する際には、慎重さが求められます。接着剤を均等に塗布し、割れた部分を正確に合わせることが重要です。

また、割れた部分がずれないように、接着剤が完全に乾くまで固定する必要があります。この際、割れた部分がずれないように注意深く作業を行いましょう。

仕上げ作業

金継ぎが完了した後は、仕上げ作業を行います。割れた部分の周囲を丁寧に磨き、修復部分がなるべく目立たないように仕上げましょう。

また、修復部分を保護するためのコーティングや処理を施すことも重要です。これにより、修復したガラス製品がより美しく、丈夫になります。

破損状況によっては金継ぎを推奨しないものも

ガラス製品が破損すると、その修復方法にはさまざまな選択肢がありますが、すべての破損状況に金継ぎが適しているわけではありません。とくに、一部の状況では金継ぎを行うことが推奨されない場合もあります。

ここでは、ガラス製品の破損状況によって金継ぎが適さない場合について考察してみましょう。

破片が細かすぎる場合

ガラス製品が細かい破片になってしまった場合、金継ぎは難しくなります。破片が小さすぎると、適切な接着が困難であり、修復がうまく行かない場合もあります。このような場合は、破片が見つからない場合や修復が困難な場合があります。

強度の低い箇所の破損

ガラス製品のなかには、とくに強度の低い箇所があります。たとえば、ワイングラスのステム部分や、細いガラス製の飾り物などが挙げられるでしょう。これらの部分が破損した場合、金継ぎを行っても修復が充分に強度をもたない場合があります。修復した後に再び破損するリスクが高いため、金継ぎはあまりおすすめできません。

透明度の損失や歪み

ガラス製品が破損した際、透明度が損失したり歪みが生じたりする場合があります。金継ぎを行うことで透明度が低下し、修復箇所が目立つ場合があるのです。

また、歪みが生じると修復箇所がゆがんで見え、美しさが損なわれる可能性があります。このような場合は、金継ぎよりもほかの修復方法を検討することが適切です。

まとめ

ガラス金継ぎは高度な技術が必要であり、初心者にとっては難しい作業といえます。割れた部分の修復には、非常に精密な作業が求められ、漆の使用や接着剤の選定も慎重に行う必要があるのです。

また、すべての破損に金継ぎが適しているわけではなく、とくに細かな破片や強度の低い箇所では金継ぎを推奨しないこともあります。修復には専門家の助言や技術が必要であり、修復の方法を選択する際には慎重な判断が不可欠です。そして、金継ぎの成功には熟練の技術と豊富な経験が必要であることを肝に銘じておきましょう。

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金継ぎ暮らしは東京を中心に活動しているグループで、年間に1,000個以上の金継ぎを行っています。たくさんの器を直してきた経験はもちろん、テレビ取材や監修、本の出版といったさまざまな実績もある、確かな技術を持った講師が教えてくれるのが大きな特徴です。

すべての道具が食品衛生法基準をクリアしているので、金継ぎした後も安心して食器を使用することができます。教室数も多いので、通いやすいのも強みだといえるでしょう。レッスン内容も、1日完結の体験コースや通って学ぶ本格コースがあります。

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