金継ぎは漆で陶磁器の割れた部分や欠けた部分を接着し、その上に金粉で装飾をして修復する日本の伝統技術です。近年、金継ぎはワークショップやイベントで体験できたり教室が増えてきたりと人気が上がってきています。今回はそんな金継ぎ教室や金継ぎのセットを販売している、こんにちはうるしと金継ぎの会について紹介します。
愛媛県新居浜市にて開校する教室
こんにちはうるしと金継ぎの会では金継ぎ教室と漆芸教室を行っています。どのような教室なのか紹介します。
月1回か2回のコースが選べる
近年ワークショップやイベントでは簡易金継ぎを行っていることが多いです。簡易金継ぎは本漆を使わず漆に似せた塗料や合成漆を用います。またパテや接着剤など現代的な材料を使うため1日で体験することができるのがメリット。昔ながらの技法で行う金継ぎは本漆を用いて行うため時間がかかりますが、伝統的な技法をしっかり学べるという違いがあります。
こんにちはうるしと金継ぎの会は本漆を使った伝統的な金継ぎができる教室です。金継ぎが完成するまでおよそ6、7回通うことになるでしょう。自分の愛用の品を丁寧に修復していく時間はゆったりとした時間を楽しめます。
金継ぎコースは月に1回か2回コースがあるので、ライフスタイルに合わせて無理なく通えます。新居浜市と松山市で教室を開講しており、松山市では金継ぎコースのみ開講しています。
漆芸を学べるコースもある
こんにちはうるしと金継ぎの会では、金継ぎだけでなく漆塗りや技法について学べる漆芸コースも開講しています。箸や皿といった日用品の塗りからスタートできるので家で漆のある生活を楽しめるでしょう。
漆芸コースは金継ぎと同じく月に1回か2回のコースがあります。またどちらも学びたいという方は金継ぎ&漆芸コースで両方を学ぶことも可能。月2回、各コースを隔週で学べます。なお漆芸コースは新居浜教室のみでの開催となっているので注意しましょう。
各地で展覧会を開催する講師が担当
教室ではどんな講師が教えてくれるのか気になるところです。どんな経歴の講師が教室を行っているのか紹介します。
漆の造形と金継ぎを行っている
講師を担当する猿渡穂高は偶然性やそこからうまれる美しさを持った漆の魅力にひかれ、漆芸の道に進みました。一般企業で働きながら漆器で有名な木曽平沢で漆芸を学び、その後は漆芸作家の松原弘明に師事。
漆アクセサリーや雑貨のブランドを立ち上げたり金継ぎ教室、ワークショップを行ったりして漆の魅力や楽しさを広める活動を行っています。
展覧会や個展にも参加している
愛媛や奈良、広島、長野などの展示会に参加、また個展の開催やイベントへの出店などを行っています。講師がどんな作品をつくっているのか気になる方は、展示会やイベントの情報などをチェックしてみてはいかがでしょうか。
本格金継ぎセットやオンライン講座体験も可能
こんにちはうるしと金継ぎの会では教室に通えない方や家で金継ぎをやってみたい方などに向けてセットの販売やオンライン講座も開催しています。どのようなことができるのか紹介します。
充実した内容の金継ぎ道具セット
こんにちはうるしと金継ぎの会の金継ぎ道具セットは天然漆で行う本格派の金継ぎセット。家で金継ぎが体験できるよう、さまざまなセットが販売されるようになりましたが、セット内では不足しているものが多いと感じていたため、こんにちはうるしと金継ぎの会の金継ぎ道具セットでは幅広い対応ができる充実の内容でセットを販売しています。
実際に金継ぎ教室で生徒からもらった声も取り入れているため、実用性は抜群といえるでしょう。
オンライン講座も行っている
こんにちはうるしと金継ぎの会では、金継ぎ道具セットとオンラインの体験講座をセットにした講座を行っています。オンライン講座が未経験なのでどんなものか気になる、オンラインで金継ぎについてきちんと学べるのか不安といった方向けに1回分の体験講座をつけています。もし体験で気に入ればそのまま金継ぎ講座を受けることもできます。
どんな器が金継ぎに使えるのかわからないという方は写真を送れば判断してもらえるので未経験でも安心。教室に通うのは難しい、器を持ち帰るのが大変といった方はオンラインで金継ぎについて学んでみるのもよいのではないでしょうか。
アクセサリーの販売も行っている
猿渡穂高が立ち上げたブランド、ムゾラシカでは金継ぎセットのほかにも漆や金粉を使ったアクセサリーの販売を行っています。漆を使ったアクセサリーを身につけてみたいという方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
金継ぎは割れたり欠けたりした器を修繕する日本の伝統的な技法です。修繕するだけでなく金をあしらうことで新たな美しさがうまれる魅力があり、近年は体験や教室で金継ぎを学べます。こんにちはうるしと金継ぎの会では愛媛県で教室を行っていますが、教室に行けない方はオンライン講座や金継ぎセットで家でも金継ぎを楽しむことができます。
こんにちはうるしと金継ぎの会の金継ぎセットは教室に通う生徒の声を反映し、必要なものがしっかり入ったセットになっているので、家で金継ぎをやってみたいという方におすすめです。セット内容は簡易金継ぎではなく本漆を使った本格的な金継ぎが楽しめます。
金継ぎ道具セット(こんにちはうるしと金継ぎの会)の基本情報
名称 | こんにちはうるしと金継ぎの会 |
住所 | 〒792-0811愛媛県新居浜市庄内町3丁目12-2 |
電話番号 | 050-3569-2257 |
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金継ぎ暮らし
金継ぎ暮らしは東京を中心に活動しているグループで、年間に1,000個以上の金継ぎを行っています。たくさんの器を直してきた経験はもちろん、テレビ取材や監修、本の出版といったさまざまな実績もある、確かな技術を持った講師が教えてくれるのが大きな特徴です。
すべての道具が食品衛生法基準をクリアしているので、金継ぎした後も安心して食器を使用することができます。教室数も多いので、通いやすいのも強みだといえるでしょう。レッスン内容も、1日完結の体験コースや通って学ぶ本格コースがあります。