【持ち込みOK!】割れた器の持ち込みが大丈夫な金継ぎ教室おすすめ5選!

公開日:2024/06/19
持ち込みOK3選

「大切な食器を修復したい」
「思い出の器をバージョンアップさせたい」

そんな方におすすめするのが金継ぎです。日本には「金継ぎ」と呼ばれる技法を使って、修復できるワークショップが存在します。本来の器をさらに美しく仕上げられるので、修復後には器の価値もグンとアップします。

今回は、そんな金継ぎが学べるおすすめの教室を紹介します。すべて持ち込みOKなので、家に眠っている、欠けた・割れた器がある方は、ぜひ参加してみてください。

金継暮らし

金継暮らしのメイン画像

金継暮らしの基本情報

会社名金継暮らし
住所〒106-0032 東京都港区六本木4-8-7 六本木嶋田ビル5F
電話番号03-6824-6511

日本の伝統技術のひとつに、割れた器を直す「金継ぎ」と呼ばれるものがあります。金継ぎをおこなっているところは日本各地に存在しますが、なかでも高い技術を誇っているのが「金継暮らし」です。

金継暮らしは、厚生労働省の食品衛生法基準をクリアした国産の道具のみを使用しているので、安全性も高く安心してお任せできます。

また、ワークショップ教室で金継ぎ体験ができるのも魅力的です。

2つの金継ぎ技術

金継ぎとは、陶磁器などの修繕をおこなう技術です。日本で古くからおこなわれており、割れた部分に天然の接着剤(漆)を使用することで、購入時とは違った味のあるデザインへと変身させてくれます。

金継ぎのやり方は、大きくわけて2種類あります。

1つ目は「本漆」です。いわゆる古くから受け継がれている技法になり、樹液から作られた漆を使用して修繕します。金継ぎのあとも食器として使用できるように天然由来の材料を採用しているので、厳重な湿度管理など工程ごとに時間がかかるのが特徴です。

金継暮らしでも、本漆による技法が用いられています。

2つ目は、簡易的な技法でおこなう金継ぎです。接着した箇所に金粉を撒いて仕上げるもので、漆に似た人工接着剤やパテを使っておこないます。乾燥も早いため、初心者でも修繕しやすいのがメリットです。

金継暮らしでは2つの技法を採用しているほか、金継ぎのあとも安心して使えるように厚生労働省が定めた安全性の高い道具を使用しています。また、破損が激しい方のために無料修理サポートにも対応しており、器の持ち込みや器以外の金継ぎも可能です。

ワークショップ教室の開催

金継暮らしは、自由が丘・六本木ヒルズ・府中・大宮の4か所でワークショップ教室を開催しています。漆を使用しないので初心者でも扱いやすく、手がかぶれる心配もありません

また、2時間程度で完成するため、その日のうちに持って帰られるのもうれしい点です。ほかにも、子どもでも体験しやすい・旅行中の思い出に・SDGsイベントで活用できるなど、たくさんのメリットがあります。

一方で、ワークショップ教室では接着剤やエポキシ樹脂、合成漆を使用するため、直した食器で飲食することは禁止されています。思い出として飾っておくか、どうしても使いたい方は本漆での修復を依頼することをおすすめします。

考え方や歴史も学べる

はじめて参加する方は、金継ぎの技術はもちろんのこと、知識や歴史を知らない方がほとんどです。金継暮らしでは、体験しながら金継ぎの考え方や歴史を学べます。プロがいろんな視点から教えてくれるので「こんなところにも使われているんだ!」と、新しい発見ができるでしょう。

また、参加費に道具代が含まれているので、わざわざ道具を準備する必要がありません。最近はキットも販売されていますが、体験後に購入したほうが無駄にならずに済みます。

TNCA☆(Taku Nakano Ceramic Arts☆)

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TNCA☆(Taku Nakano Ceramic Arts☆)の基本情報

会社名TNCA☆(Taku Nakano Ceramic Arts☆)
住所東京都港区南青山3丁目8-2

TNCA☆は、金継ぎや陶芸など日本伝統の陶磁器を取り扱っている工房です。紺綬褒章を授章した陶芸家Taku Nakanoが、心を込めてお客さんの器を金継ぎしてくれるので、はじめての方でも安心して依頼できます。

また修理だけでなく、金継ぎや陶芸の魅力を存分に体験できる教室も開催しています。基礎から学びながら自分の器を直せるので、割れてしまった器がある方は、ぜひ体験してみてください。

1日体験で技術を学べる

TNCA☆では、会員制の教室と誰でも気軽に参加できる1日体験が利用できます

1日体験は、その名のとおり短時間で金継ぎが体験できる教室です。亀裂を朱漆で染めておこなう「朱漆貫入染め」や観賞用として使用する「簡易金継ぎ」などがあり、ほかでは体験できない技術を限られた時間のなかでたっぷり学べます。

所要時間は体験内容によって異なり、本格的な金継ぎであれば約110分、簡易であれば約90分で終了します。

ただし、簡易金継ぎをおこなった器は飲食として使用できないため、直したあとも使用したい方はほかの技法を体験するのがおすすめです。ちなみに「江戸小紋豆皿」を金継ぎする体験も実施しています

一方で会員教室は、本格的に金継ぎを学べます。天然漆と純金を使っているので安全性も高く、持ち帰った器は食材を盛りつけたり、飾ったり、自由に使用可能です。

金継ぎ散歩とSDGs

アトリエで金継ぎ体験をしたあとは、Takuさんと一緒に表参道の名所を訪れる散歩も開催しています。自身が金継ぎした器を持っていろんなところを巡るので、思い出にもなり、日本人と金継ぎの関係も学べます。

散歩ルートは、体験→お茶屋→名所巡りの順になります。Takuさん指導のもと金継ぎを体験したら、表参道にあるお茶屋に寄り、Takuさんが手がけた器でお茶菓子を楽しみます。

現在はコロナの影響でお茶屋が閉店しており、スタジオでお菓子をいただいてからの出発になりますが、お菓子を食べている間は金継ぎの歴史や起源、見どころなどを語ってくれるので非常にタメになります。

最後は、表参道の名所といわれている場所を巡ります。ヒルズやキャットストリートなど金継ぎの関係を紐解きながら約3時間まわり、散歩は終了です。別途参加費が必要になりますが、金継ぎについてさまざまな知識を習得できるので、参加して損はしません。

陶芸も体験できる

陶芸を体験できるのも、TNCA☆の魅力のひとつです。会員制の教室と1日体験があり、会員教室では陶芸の基礎からしっかり学べます。

1日体験では、ろくろ・手捻り・季節の器を体験します。ろくろは手馴らしを含め3~5つほど制作でき、超初心者向けなので、陶芸にまったく触れたことがない方でも楽しく体験できます。

手捻りは、粘土を指先でのばしながら形を整えていく技法です。みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。TNCA☆では金やセレン、コバルトなどで調合した金属を使用しておこなうので、ほかにはないオリジナルの器が制作できます。

また、漆塗り体験(陶胎漆器作り)も実施ており、制作したオリジナル漆器は持ち帰って食卓で使用可能です。

日本てならい堂

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日本てならい堂の基本情報

会社名日本てならい堂
住所〒162-0831 東京都新宿区横寺町31一水寮205

日本てならい堂は、金継ぎ修理をはじめ、自宅で手軽に金継ぎ体験ができるキット販売や教室の開講などをおこなっています。漆を使った本格的な技法にこだわっているので、壊れた器も新しく生まれ変わらせてくれます。

また、和裁や多肉植物の育て方など、さまざまなワークショップを開催しているのも特徴です。技術を身につけたい方は、ぜひ参加してみてください。

2つの教室が選べる

日本てならい堂では、初心者のための教室と蒔絵の技法が学べる教室を開講しています。

初心者といっても簡易的なやり方ではなく、天然の漆を使った本格技法になります。そのため、金継ぎをした器はすべて食卓で使用でき、また基礎からしっかり学べます。手間と時間はかかりますが、きちんとした金継ぎを習得できるので、非常にやりがいを感じます。

天然漆を使用した金継ぎの魅力は、なんといっても簡易的なやり方にはない美しさです。耐久性にも優れているので丈夫ですし、一度修理した器は長く愛用できます。

かぶれの心配がなく、簡単に金継ぎができるという点では簡易的なやり方もメリットになりますが、やはり耐久性が低いため、伝統的な仕上がりは期待できません。

日本てならい堂では、初心者でも安心して金継ぎができるように「かぶれ対策」もしっかりおこなっています。お客さんの興味とレベルに合わせて教室を展開しているので、参加しやすいのもうれしいでしょう。

もうひとつは、一度体験した方に向けた教室になります。全7回の金継ぎ+蒔絵が学べ、もちろん未経験の方でも参加できます。

蒔絵とは装飾の源流となる技法ですが、漆の器に施されることが多く、一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。高級な位置づけをされているだけあり、美術品や高級料亭でも多く用いられています。

継続的に教室に通いたい方には「金継ぎ道場」もおすすめです。2人の先生の指導のもと、本格的に金継ぎを学べます。詳細は日本てならい堂の公式ホームページで確認してみてください。

漆継ぎによる修理

「大切な器はプロに直してもらいたい」という方のために、漆継ぎによる修理もおこなっています。

教室で1から学び、自分で修理するのもよいですが、日本てならい堂では天然の漆を使って金継ぎをおこなうため、習得までにどうしても手間と時間がかかってしまいます。ですから、今すぐに修理してほしいという方は、修理を依頼するのがベストです

割れてしまった器を、ひとつひとつていねいに漆の接着剤を使って隙間を埋めていき、仕上げに金粉を蒔きます。

金粉を蒔かずに仕上げることもできますが、キラキラとした美しい金色を施してほしい方は、断然「金継ぎ」がおすすめです。塗師屋として活躍している方が担当してくれるので、本格的な仕上がりが期待できます。

ただし、修理をした器が手元に戻ってくるまでには約3~4か月かかります。複雑な直しは半年以上かかる場合もあるため、急いでいる方はできるだけ早く依頼することをおすすめします。

自分で直せるキット

教室で金継ぎを体験した方のために、オンラインショップでキットの販売もおこなっています。キットには、地の粉・砥の粉・菜種油用ボトル・プラスチックヘラ・黒呂色・ベンガラ漆・漆筆など、必要なアイテムが入っており、自宅でも本格的に金継ぎがおこなえます。

割れた器と欠けた器、それぞれの手順を写真付きで紹介するリーフレットも付いているので、はじめての方でも安心して進められるでしょう。

日本金継ぎ協会

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日本金継ぎ協会の基本情報

会社名日本金継ぎ協会
住所〒107-0062 東京都港区南青山6-12-12 南青山マンション205

日本金継ぎ協会は、南青山で現代風金継ぎと和食器講座を体験できます。全国の和食器を展示している南青山の「うつわギャラリー」で開講しており、体験後にはお茶とお菓子もいただけます

体験では手持ちの器を持参できるので、棚に眠っている食器や思い出のマグカップまで、陶磁器であれば基本的になんでも持ち込めます。もちろん、手持ちの器がない方でも会場でさまざまな器を用意しているので、安心して参加できます。

興味があれば誰でも体験できるので、初心者から中・上級者まで楽しく学べるでしょう。

新漆を使って体験

体験の講師を務めるのは、日本各地の窯元や和食器を熟知した器選びのプロ・萩原利之さんです。

これまで多くの食器を取り扱ってきた経験をもとに、目止めの方法や器の美を保つ洗い方まで、さまざまな技術と知識を伝授してくれます。現在は日本金継ぎ協会の金継ぎ師として、一般人や料理人向けのワークショップもおこなっています。

今回紹介する教室では、そんな萩原利之さんから直接指導を受けられます。使用できる器は、自宅に眠っている割れた器やギャラリーで用意された和食器(有料)です。オプションで選べる器のなかには一流の料理店で使用されたものもあり、和食器好きにも喜ばれるでしょう。

ただし、自宅から持ち込む場合、修理がむずかしい状態の器は対応できないことがあります。気になる方は、一度相談してみてください。

金継ぎに使用される漆は、合成漆と呼ばれる「新漆」です。天然漆ではないため、一般的な金継ぎとは少々異なりますが、現代風でほかにはない金継ぎが体験できます。

本格的な技法を学べる

体験できるのは入門編になるため、初回のみの体験では完全に技術を習得するのは困難ですが、工程は本格的なので複数回通えばコツをつかめます。また、技術は繰り返すことで上達します。しっかり身につけたい方は、何度も通うのがおすすめです。

一般的な金継ぎの方法は、欠けた器と割れた器で異なります。欠けた器の場合、面にパテを使って漆を塗り込み、硬化します。

そのあと、耐水性のやすりできれいに形を整えていきます。一方で割れた器は、断面カドを削って接着剤を均一に塗布し、はみ出しているところは耐水性のやすりや丸いナイフなどを使って整えます。

形を整えたあとは、いよいよ新漆を塗ります。漆に金粉とテレピン油を少しずつ混ぜていき、細筆を使って割れた部分に線を描いていきます。欠けた部分には刷毛を使うのが特徴です。

どちらの方法も講師から直接指導を受けながら学べるので、初心者でもしっかり技術を習得できるでしょう。

修理にも対応

もちろん、ほかの教室と同じようにプロによる修理もおこなってくれます。本金継ぎをはじめ、簡易金継ぎ・銀継ぎ・共継ぎと器に合わせてさまざまな技法が選択でき、陶磁器だけでなくガラス製のものでもしっかり対応してくれます。

ただし、技法によって修理にかかる時間・期間が異なり、ガラス製に関しては難易度も高くなります。最低3~4週間、長い場合は90~120日かかると考えておきましょう

Makers’ Base

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Makers’ Baseの基本情報

会社名Makers’ Base
住所〒152-0031 東京都目黒区中根1-1-11
電話番号03-6421-1572

Makers’ Baseは、はじめての方でも楽しく金継ぎが体験できるワークショップです。天然の漆は使用していないため、気軽に参加しやすいでしょう。

その代わり、完成した器を食卓で使用することはできません。持ち込む場合は、普段使っている食器より観賞用のもののほうが安心です。

ほかにも、Makers’ Baseではさまざまな体験ができるワークショップを開催しています。
興味がある方は、ぜひ問い合わせてみてください。

なんちゃって金継ぎ

Makers’ Baseで体験できるのは、あくまで「なんちゃって金継ぎ」です。そのため、本金継ぎのように天然の漆を使うことはありません

漆の代用としてエポキシ接着剤およびパテを使って修復していくため、本格的な技法を学びたい方には不向きです。しかし、食品衛生法に適合した真鍮粉・銀粉を採用しているので安全性は抜群でしょう。

天然の漆を使わないことで、肌が弱い方でも安心して体験できます。また、手間と時間がかからないため、すぐに持ち帰られるのもメリットです。

対応可能な素材

陶磁器であれば、どんな器でも持ち込み可能です。磁器・ガラス製にも対応しており、サイズ規定はありません。ただし、持込できる個数が決まっているため、大量に修復したい場合は複数回にわけて参加することをおすすめします。

ワークショップは、基礎・練習→パテ・接着剤で形状を修復→上から合成漆を塗布→金粉・銀粉で仕上げる、といった流れで進んでいきます。簡易的とはいえ2時間ほどかかるため、欠けや割れが大きいものは1回の修復ではむずかしい場合があります。

持ち込みOK

金継ぎは欠けや割れがある器の修復をおこなうため、きれいな状態の器を持ち込むことはできません。たとえば、端の軽微な欠けやほつれ、長さ20cm以内の割れなどが挙げられます。2~3cm程度の欠けでも、1~2か所であれば修復可能です。

また、複数点の持ち込みもOKですが、大量に持ち込むのはNGとなっています。複数回にわけて参加する場合、1回分の料金がかかるので注意しましょう。

まとめ

手持ちの器を金継ぎできる教室を紹介しました。本格的に技法を学べるところから、初心者でも簡単にはじめられる簡易的な技法まで、工房やワークショップによっていろんな体験ができます。

なかにはお茶やお菓子が付いているところもあるので、同じ趣味を持つ者同士、楽しく参加できるでしょう。

金継ぎの魅力は、なんといっても完成度の高さと美しさです。本格的な技法なら耐久性も高くなるので、本来の器を新しく生まれ変わらせられます。

金継ぎに興味がある方は、ぜひ各サービスの利用を検討してみてください。

迷った方はこの教室がおすすめ

金継ぎ暮らし

金継ぎ暮らし

金継ぎ暮らしは東京を中心に活動しているグループで、年間に1,000個以上の金継ぎを行っています。たくさんの器を直してきた経験はもちろん、テレビ取材や監修、本の出版といったさまざまな実績もある、確かな技術を持った講師が教えてくれるのが大きな特徴です。

すべての道具が食品衛生法基準をクリアしているので、金継ぎした後も安心して食器を使用することができます。教室数も多いので、通いやすいのも強みだといえるでしょう。レッスン内容も、1日完結の体験コースや通って学ぶ本格コースがあります。

東京でおすすめの金継ぎ教室比較表

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教室名金継ぎ暮らしTNCA☆(Taku Nakano Ceramic Arts☆)工房こつぐにっぽん てならい堂夢東日本金継ぎ協会つぐつぐ
特徴食器に使える金継ぎを行える信頼できる実績が豊富本漆による金継ぎにこだわっている学べるものの種類が豊富老舗の伝統的な技術を学べる初心者でも安心して学べるスケジュールを調整しやすい
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら
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