壊れた器を完全に直すのではなく、漆で修復し、金や銀、朱色などで装飾を加えることによって、傷を新たなデザインとして生まれ変わらせることができる技術として金継ぎがあります。室町時代から日本に伝わる伝統技術で、習ってみたいという人が増えているため全国に教室が増えていますが、今回は六本木・青山周辺でおすすめの教室を紹介します。
金継ぎ暮らし
金継ぎ暮らしの基本情報
教室名(会社名) | 金継ぎ暮らし |
住所 | 〒106-0032東京都港区六本木6-10-2 六本木ヒルズヒルサイド B1 g KEYAKIZAKA |
電話番号 | 03-6824-6511 |
金継ぎ暮らしは2022年に設立した株式会社八意(やごころ)が運営する教室です。都内ではアクセスしやすい場所にいくつか教室がありますが、六本木ヒルズにもお店を構えています。金継ぎ暮らしでは3つのポイントで人気があるので紹介します。
食品衛生法基準をクリア
金継ぎ教室といっても簡易的なところでは食器として利用できる製品を使っていないため、食事で安心して利用することはできません。その点、金継ぎ暮らしでは国が定めた食品衛生基準をクリアした製品を利用しているので、食器として利用していた器を修復したあとでも、安心して食器として利用できるのがポイントです。
経験豊富な講師陣
テレビやドラマ、書籍などの監修も手がけ、企業向けの教室を開催したり、海外の大手メディアからの取材も受けたりするなど、人気のある講師陣がいます。そのため初めて金継ぎを体験する人にも分かりやすく教えてくれるのが魅力です。
アクセスの良さ
首都圏では大宮教室、府中教室、自由が丘教室などが駅近くで教室が開催されていますが、六本木駅から徒歩7分の六本木ヒルズにも教室があり、とても便利です。直接教室にいけないという人にはオンラインの講座もあります。
日本金継ぎ協会
日本金継ぎ協会の基本情報
名称 | 一般社団法人 日本金継ぎ協会 |
住所 | 〒107-0062東京都港区南青山6-12-12 南青山マンション205 |
都内を中心とした2,500店舗ほどの飲食店へ業務用食器などを卸している業務用陶磁器販売会社の社長が、2020年に立ち上げたのが日本金継ぎ協会です。
飲食店で使用する陶磁器の廃棄を削減し、使い捨て感覚で大量生産の器を購入する業界の流れから脱却し、これまでは廃棄されてきたような器を金継ぎによって直して再利用するといったサスティナビリティ推進のために設立されました。
環境省が主催する第10回グッドライフアワードでも審査員特別賞サステナブルデザイン賞を受賞するなど、注目を集める団体です。教室は表参道駅から徒歩7分のところにあるうつわ御結HANAREで開催されています。
ワークショップの内容
初めての人でもスムーズにできるカンタン金継ぎのワークショップがあります。和食器専門ギャラリーを貸し切って、合成うるしを使用した現代風の金継ぎを体験できて、講師には知識豊富な器選びのプロが対応してくれ、体験後にはお茶とお菓子を味わいながら器選びから扱い方まで教えてくれます。分かりやすく教えてくれるので、初心者でも通いやすい教室です。
金継ぎした器をその日に持ち帰ることもできます。金継ぎの道具は準備してくれるので、金継ぎしたい器を2点まで持ち込むことも可能です。有料オプションとして、お店で用意された和食器から好きな器を選んで体験することもできます。一流の料理店で使用されていたり、窯元で破損したりした品質の良い和食器を修復できるのも魅力です。
1回あたり150分程度で、6名までで1名から実施してくれます。費用は8,000円(税込)で、そのなかには体験料、講習料、材料費、施設利用料、お茶・お菓子が含まれています。
金継ぎは陶磁器だけでなくガラスもできますが、難易度も高くなります。また、本漆を使った本格的な「本金継ぎ」を学べるので、伝統工芸をじっくりと学びたいという人にもおすすめです。
TUMUGU東京青山
TUMUGU東京青山の基本情報
教室名(会社名) | TUMUGU東京青山((有)キャパアンドコオ) |
住所 | 〒107-0062東京都港区南青山4-28-26 |
電話番号 | 03-5466-6250 |
表参道駅から徒歩10分程度の場所にあるのがTUMUGU東京青山です。学び、創る、遊びといった自分と向き合うスペースとして、少人数の教室やワークショップを行うレッスンサロンと、レッスンのない時間はレンタルスペースとしてシェアサロンとして利用できます。
シェアサロンとしては、サテライトオフィスやオンライン会議、配信スタジオとして利用できる場所です。レッスンサロンとしては技術の習得や心の充実を考えた会員制サロンで、伝統的なものを現代風にアレンジして教えてくれるものが多く、着付けや金継ぎ、和菓子、浮世絵、苔玉、フラワーアレンジメント、筆文字、料理などを学ぶことができます。
金継ぎ教室の内容
プログラムの中でも、日本文化を楽しむプログラムとして金継ぎがあり、初めての人でも分かりやすく、現代風にアレンジした簡単な金継ぎ方法を学ぶことが可能です。講師としてはフードコーディネータで料理教室も行う講師が金継ぎを指導してくれます。
金継ぎクラスは1回あたり2時間で、毎月第1日曜日と第3水曜日の2日間開催されており、自分のペースに合わせて1回でも2回でも予約が可能です。
持ち物としては破損した器とエプロン、薄手のゴム手袋、タオル、洗濯ばさみ、持ち帰り用の箱、筆記具などを用意しましょう。もちろん、本格的に学びたい人向けに本漆を使用した伝統的な方法も学ぶこともできるので、自分に合ったコースに挑戦してください。
これまで六本木・青山周辺でおすすめの金継ぎ教室を厳選して紹介してきました。今回おすすめるす金継ぎ暮らし、日本金継ぎ協会、TUMUGU東京青山の3教室は、駅から10分以内で通える教室でアクセスの良さで人気です。さらに、経験豊富な講師が教えてくれるのも魅力で、金継ぎに関してまったくの初心者でも分かりやすく教えてくれるうえに、伝統技術を学びたいと考えている本格派の人にもおすすめです。
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金継ぎ暮らし
金継ぎ暮らしは東京を中心に活動しているグループで、年間に1,000個以上の金継ぎを行っています。たくさんの器を直してきた経験はもちろん、テレビ取材や監修、本の出版といったさまざまな実績もある、確かな技術を持った講師が教えてくれるのが大きな特徴です。
すべての道具が食品衛生法基準をクリアしているので、金継ぎした後も安心して食器を使用することができます。教室数も多いので、通いやすいのも強みだといえるでしょう。レッスン内容も、1日完結の体験コースや通って学ぶ本格コースがあります。